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魂は何処へ行く
再度の応召
美しき富士
  
上陸
製塩隊
  薪取り
  汐汲み
  塩炊き
月の海邊
月夜蟹
パンの実
椰子の葉
ミサツプ岬
終戦
  ムッシュ島の日々

野戦病院へのあこがれ
野戦病院
人を呪わば穴二つ
  腹の虫
  灰色のダイヤ
  生き霊
  悔恨
発言(はつごん) お題目
在るやなしや
トカゲ
ヒルの味
環境と教育

天皇陛下
労働組合の社会的責任は何か
晩年、入院中の歌
 
父の遺稿集について
 
附録







 ラバウルを出る時から敵の偵察機が離れない。
 無数の島が椰子林を海面に張り出し船団を空からおおいかくす様な処が多かったが、それでも敵機は我が船団を見失うと云う様な事はない。
 船団は夕刻近く一時方向を変え、パラオの方角に進み、暗に船影が没する頃再びニューギニアの方向に変わった。而し敵機は船団を捕らえて離さなかった。夜は三十分おき位に洩光弾を投下した。その度毎に真昼の如く船団は船影をハッキリと照らし出された。私達素人の兵隊にも余りにも無謀な作戦である様に思われた。
 不安な一夜が明け後数時間でニューギニアに上陸と云う。






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