
父の遺稿集を編集して親類縁者に配ってから10年が過ぎました。亡くなってから23回忌の年になります。そこでもう一度父の書いたものを思い起こして、母、弟、妻、子供達、親戚や父と関係の有った人々に贈りたいと思ます。
さらに、最近の情報革命によってインターネットで広く情報を発信する事が出来るので電子的な手段にして、この際親類縁者のみならず、たまたまページを開いて下さる皆様にも読んで頂き、遠くなりつつある辛い戦争の真実の一つとして共有して頂きたいと思います。
ここに書かれた内容を読み返すと真に限界を超えた中で、いろんな葛藤があっても人間性を失わず優しさを持ち続け、生き抜く強い意思を持てたからこそ父は生還出来たのだと思います。思えば父は人に優しく我慢強い人でした。
表紙のサブタイトルを「ニューギニア戦線 東部42(シニ)部隊の記録 他」としましたが、部隊の記録と言うよりは生還した人間の記憶の断片的な記録です。正確には小野信輝の遺稿集そのものであって、ニューギニアはその部分でしか有りません。たまたまこのページにたどり着かれた方が、もし、ニューギニアの戦記としての事実関係の記録を期待された場合には期待に沿えず申し訳ありません。
漢字や送りかな等読み辛く感じる部分が有ると思いますが、故人を尊重して出来る限りそのままにしてあります。
2003年5月吉日
小野 和輝
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